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ギタマンの部員達による日々の記録(…多分)
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昔々あるところに、島がありました。
その島には争いがなく、皆幸せに過ごしていました。しかしその島には、決して島から出てはいけないという決まりがありました。

ある時島の若者が、好奇心からこの掟を破り、舟を漕いで島の外へと出ていってしまいました。
しかし嵐に見舞われ、舟は転覆、若者は気を失ってしまいました。

ふと気がつくと、若者は見慣れない海岸に流れ着いていました。
若者は辺りを見回すと、一軒の小屋がありました。
とりあえずそこで休ませてもらおうと小屋に入ってみると、嬉しいことに食べ物を見つけました。
大変お腹の減っていた若者は、悪いとは思いながらも、この食べ物を食べようと思いました。
若者は食べ終わると、ついうとうと眠ってしまいました。

ふと目が覚めた若者は、どうやら小屋の外が騒がしいことに気付きました。
小屋に人が帰ってきたのかと思った若者は、とにかく事情を話そうと小屋から出ました。

この小屋には、親切なおじいさんと、孫の若く優しい娘の二人暮しでした。
始めは大変この若者を怖がっていた二人も、若者の事情や、意外な優しさなどに触れて次第に心を許し始めました。

しばらく二人に世話になった若者でしたが、そろそろしまに帰ろうと思いました。
そこで、若者はお礼に二人を自分の島に招待しました。
二人はこの島の人達のもてなしを非常に楽しみ、愉快な日々をすごしました。
そして二人は小屋に帰るときに、少しだけ宝物をもらいました。

さて小屋に戻って来た二人は、近くに住む老夫婦にこの話をしました。
この老夫婦は大変親切な夫婦なのですが、この息子がそれはそれは乱暴者でした。
息子はこの話を聞き付けると、すぐにこの島の場所を聞き出し、娘を案内につけて仲間と共にその島に行きました。

娘が連れて来たこの男達を島の人達は快く受け入れました。
男達はこの島の素晴らしさに目がくらみました。

この島の全てが欲しくなった男達はいきなり島の人達にむかって切り掛かりました。
しかし、島の人達は争いとは無縁の生活をずっとしていたために、成す術もなく一人また一人と切られてしまい、きづくと島中の人達が殺されてしまいました。
男達は島中の食物、宝物を片っ端から集めて持って帰ろうとしました。
しかし、自分達の悪事が娘の口から語られることを恐れた男達は、この娘も殺してしまいました。

戻ってきた男達は、語りました。

あの島の奴らが娘を連れ去って行くのを見た。
俺達はそれを追い掛けて連れ戻そうとしたが、島の奴らが襲ってきたんだ。
だから、俺達も頑張って抵抗したが、力及ばず娘は殺されてしまった。
怒りに怒った俺達に恐れをなしたあいつらは、宝物をやるから許してくれと言ってきたので、本意ではないが許してやることにした。
これがその宝物だ。

と…


この乱暴者の息子、名前は桃太郎、そして、皆殺しにあった島の名前はもちろん…
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